フィフティ・ワン
前日の晩、都合で寝るのが遅くなったが・・・。
早朝よりキャスト開始。
朝陽が顔を出すはずの時間帯。
空が紺青色に染まる。
気が付けば、1時間が過ぎていた。
川の水は、少なくクリア。
時折、”ギラギラ”っとアユが光り、近づく夏を感じさせる。
いつもなら渡渉できないだろう瀬を楽に横切り、反対岸へ。
クロスキャストしたミノーが流れ出した直後に、”ドカン”とアタリがあり、
”ちらっ”、と銀色の魚体が見えた。
そのまま、一気に流れを下って行くので、自分も着いて行く。
ふとリールを巻くのが軽くなったら、今度は上流に走り出した。
「魚突猛進。」
膝は震え、緊張が高まった。
喉が渇き、咳払い。
その魚が下れば自分も下がり、上れば上る。
少し、弱った魚を引き寄せた時に、ボトム付近でなんとなく魚体を確認できた。
その魚がヤマメではないことを・・・。
ヒットしてから、約10分後のことだった。
ただ、せっかくヒットした大きな魚。
ばらしたくはない。
それからまた10分近く。
ランディングネットに収まる大きさではなかったので、浅瀬へ誘導した。
銀毛化し始めたレインボー。
尾鰭以外は、ほぼきれいな魚体だった。
大きさは、タイトル通り。
ランディングできて、素直にうれしい。
写真を撮り終わると、元気に流れに戻って行った。
その後、次の場所へ。
ここでは、淵への落ち込み付近でヤマメのチェイスがあったきり。
蒸し暑かったこの日。
涼しそうに白いソバの花(春ソバ)が咲き誇っていた。
因みに、ソバの花の花言葉は・・・。
「懐かしい想い出。」
今回のことも、懐かしい思い出になるだろう。
あなたにおススメの記事
関連記事