2008年07月30日
セミになった日
このセミ、かなり近づいても逃げない。
上にも下にも動かず。
林からは、無数のセミの声。
抜け殻をたくさん集める。
セミの声を聞きながら、自分がセミになったことを思い出した。(笑)
『セミ』とは沢登り用語で、滝や崖を登っている途中で動けなくなり、下にも降りれない状態のこと。木にへばりついているセミの姿と似ている事から言われる。
それは、6月1日の釣行時。
(6月4日の記事の抜粋。)
岩に足を掛けないで、腕力だけでロープをよじ登る。
それしかない。
1回目のチャレンジは、右ひざを少し岩にぶつけて小休止。
2回目のチャレンジで、途中セミになりながら、火事場の馬○力を発揮してナメ岩の上部になんとか到達。
雨で濡れた岩が滑り、足場が無いに等しい高さ5、6mの岩を登った時。
足場のある岩場の上まであと少しの所で、上にも下にも動けず。
これが、セミになった時。
(ミーン♪、ミーン♪、ミーン♪・・・・・)
セミ時雨の林にて。
「セミになったことがある」、と言う私の話に耳を傾ける、子供達の笑顔がそこにあった。^^